【プロ監修】アウディA5の内張り外し方ガイド｜工具・工程・注意点まとめ

2025/07/20

アウディA5の内張り外し方とは？プロが徹底解説！

アウディA5の内張りを自分で外したいけど難しそう…そう感じている方は多いです。しかし、正しい手順と工具を知っていれば、DIYでも十分に対応可能です。

本記事ではプロ目線で、アウディA5の内張り外しに必要な知識を丁寧に解説します。初心者でも安心して取り組めるよう、工程ごとの注意点も具体的に紹介しています。

誤った方法で作業を進めると、内装パーツの破損や取り返しのつかないトラブルにつながることがあります。正しい情報で、確実に作業を進めましょう。

「どこから外せばいいの？」「特別な工具がいるの？」「プロに頼んだ方がいい？」など、よくある疑問に対してもすべてお答えします。アウディA5の美しさを保ちつつ、安全にDIYを楽しむための第一歩として、ぜひご活用ください。

この記事で分かること

アウディA5の内張り構造とその特徴
必要な工具と選び方のポイント
内張りの正しい外し方と工程解説
よくある失敗とその防止策
DIYとプロ依頼の判断基準

アウディA5の内張り構造を知ろう

内張りとは？その役割と重要性

内張りは、車内の美観を保つだけでなく、防音・断熱・安全性の向上など多くの役割を担っています。特にアウディA5のような高級車では、素材選びや構造も非常に緻密です。

内張りを正しく理解することで、DIY作業の精度が格段に向上します。

アウディA5の内張り構造の特徴

アウディA5の内張りは、遮音材や高密度のクリップが使われており、他車種と比べても密着度が高く取り外しに力が必要です。ドア部の内張りは3層構造になっており、外す順番を間違えると破損のリスクがあります。

構造部位	特徴
ドアパネル	3層構造、吸音材あり
リアトリム	クリップとビス併用固定
ラゲッジ部	フック固定が多く外しやすい

年式・モデルによる違いはある？

アウディA5は2007年から現行までモデルチェンジを繰り返しています。2016年以降のB9モデルでは、内張りの固定方法や形状に変更が加えられており、工具の入り方も変わります。

年式を確認せずに作業を始めると、外し方を誤り破損の原因となるため注意が必要です。

外しやすい箇所と注意が必要な箇所

ラゲッジルームやピラー部分は比較的簡単に取り外せますが、ドアパネルやリアシート周辺は複雑で注意が必要です。特にドアのコーナー部には強力なクリップが使われており、無理に外すとパーツが欠けることがあります。

外しやすい：ラゲッジ・ピラー・グローブボックス下部
注意が必要：ドアパネル・シート裏・センターコンソール周辺

外装パネルとの関係性もチェック

ドア内張りと外装パネルの隙間が狭いため、外装にキズを付けやすい構造になっています。マスキングテープや養生シートの使用は必須です。

特にリムーバーを使用する際は、角度と力加減が重要になります。

必要な工具とその選び方

内張り外しに使う基本工具一覧

アウディA5の内張りを外すには、専用の内張りはがし工具が必要です。以下は最低限揃えておきたい基本ツールです。

内張りリムーバー（樹脂製）
プラス・マイナスドライバー
内装クリップ外し
ラチェット付きソケットレンチ
トルクスドライバー（T20、T25など）

ツール名	特徴
エーモン内張りはがし	樹脂製で車体に優しい設計
KTC トルクスレンチ	国産高精度トルクスで信頼性が高い
エーモンクリップクランプツール	細かい部品も破損させずに取り外せる

初心者に人気のセット商品

「一通り揃えたい」「何を選べばいいか分からない」そんな声に応えるのが、多機能な工具セットです。Amazonや楽天では、2,000円〜4,000円前後で購入できます。

リムーバー×5〜6本
クリップ外し
金属製ピックツール
収納ケース付き

工具選びでやってはいけないこと

金属製のマイナスドライバーなどを直接使用すると、塗装や内装を傷つけてしまう恐れがあります。

また、100均のリムーバーは耐久性が低く破損の原因となることも。用途に合った信頼できる工具を選ぶことが、成功のカギです。

プロ整備士が実際に使っている工具例

自動車整備士の間で評価が高いのは、KTC・Snap-on・TONEなどのメーカー製品です。中でもSnap-on製のラチェットドライバーは、「一度使うと戻れない」と評判です。

メーカー	使用工具と特徴
Snap-on	精密トルクスと高トルク対応リムーバー
KTC	国産車・輸入車対応の高精度ラチェット
TONE	コスパ重視の整備士向けフルセット

アウディA5の内張り外し手順【部位別に解説】

ドア内張りの外し方

まずはドア下部のビスを取り外します。アウディA5ではトルクスT25が一般的に使用されています。ビスを外した後は、リムーバーで下部からゆっくりこじ開けましょう。

力任せに引っ張ると、固定クリップが破損する可能性があります。慎重に力を分散させて作業してください。

トランク内張りの外し方

トランク部分は樹脂製フックとクリップで固定されています。工具不要で取り外せる場合もありますが、破損を防ぐためにリムーバーの使用をおすすめします。

作業時はトランクを開けた状態で固定する
下から上に向かって外していく
荷室灯の配線には注意が必要

リアシート周辺の内張り外し方

リアシート横のパネルは内装ピンと一部ビスで固定されています。座席を前方に倒し、クリアランスを確保してから取り外しましょう。

部位	固定方法
リアシートサイド	ピン3か所＋ビス1本
背面パネル	差し込み式＋トルクスT20

内装クリップの外し方とコツ

クリップは再利用が難しいため、事前に予備を用意しておくのが理想です。角度をつけて一気に引き抜くより、左右に揺らしながら力をかける方が安全です。

リムーバーをクリップの根元に差し込む
てこの原理で持ち上げるように外す
破損防止のため力加減に注意

配線・カプラー類の扱い方と注意点

ドア内部にはスピーカーやパワーウィンドウの配線が通っています。カプラーはツメを押しながら引くタイプが多く、無理に引っ張ると断線の恐れがあります。

配線箇所	注意点
スピーカー	コネクタのツメを押しながら抜く
パワーウィンドウ	誤接続防止に位置をメモする
アンビエントライト	細線のため強く引かない

やりがちな失敗と注意点まとめ

内張りを割ってしまう原因と対策

内張りの破損はリムーバーの差し込み位置や力加減のミスが主な原因です。特にドアコーナー部やクリップ付近は割れやすいため、慎重な作業が必要です。

力を一点に集中させず、全体的に均等な力で浮かせることが重要です。

角ではなくフラットな面から攻める
樹脂製工具を使用する
寒冷時は内装が脆くなるため注意

クリップ・ピンを破損させないコツ

再利用できるクリップは限られています。なるべく破損を避けるため、真上に引き抜くのではなく、回転させながら外すのが有効です。

クリップの種類	対処方法
差し込み式	左右に揺らしながらリムーバーで外す
ツメ付きタイプ	ツメ位置を確認してから慎重に
一体成型タイプ	基本的に再利用不可、予備必須

再装着できなくなる事例と対処法

取り外した内張りがズレたり変形したりすると、再装着が困難になります。とくにスポンジ素材の吸音部材は癖がつきやすいです。

外した順序を記録しておく
変形を避けるため、平らな場所で保管
クリップの位置を揃えてから取り付け

作業中にありがちなケガ・事故

内装部品のエッジは鋭利な部分もあり、指先の切り傷が多発します。

軍手やゴム手袋を着用することで予防が可能です。また、バッテリーを外していない場合の感電リスクにも注意が必要です。

リスク	防止策
切り傷	軍手着用・パネルの角に注意
感電	作業前にバッテリー端子を外す
指の挟み込み	ゆっくり丁寧にパネルを扱う

作業場所と姿勢の落とし穴

狭い場所や傾斜のある場所での作業は、姿勢が不安定になりやすく、ミスやケガにつながります。屋外で行う場合は風や光の角度も考慮しましょう。

水平で広めの場所を選ぶ
明るい時間帯に作業する
作業中の姿勢を変えすぎない

DIYかプロ任せか？判断ポイントと費用比較

自分でやる場合のメリット・デメリット

DIYで内張りを外す最大の魅力は費用を抑えられる点です。工具があれば数千円で作業できます。しかし一方で、誤った手順で内装や配線を傷つけるリスクも存在します。

費用は工具代3,000〜5,000円程度
作業時間は約1〜2時間
失敗すると修理費が高額に

プロに依頼する場合の費用相場

整備工場やディーラーに依頼した場合、1か所あたり8,000〜15,000円が相場です。複数パネルの取り外しになると、2万円以上かかるケースもあります。

施工内容	費用の目安
ドア内張り1枚	8,000円〜12,000円
リアシート横	10,000円前後
トランク周辺	6,000円〜9,000円

作業時間の目安と必要スキル

経験者であればドア1枚の内張りを30分〜1時間ほどで外せます。未経験者の場合は2〜3時間以上かかることもあります。

パネル構造の知識や力のかけ方を理解していないと、時間ばかりかかり失敗につながります。

保証・リスクをどう考えるべきか

DIY作業では当然ながら作業保証は一切ありません。一方で、正規ディーラーや認証工場に依頼すれば、一定期間の作業保証が付帯することが一般的です。

部品の破損時に無償交換対応がある場合も
再発時の調整・修理が可能
ただし費用は割高

実際の口コミ・体験談から見る傾向

ネット上には「DIYで安く済んだ」という声と「後悔した」という声が混在しています。例えば「工具代4,000円で済んだが、結局破損して修理代1.5万円かかった」という体験談も。

体験者	結果
30代男性／自営業	DIYで成功、費用4,200円／作業時間90分
40代女性／主婦	パネルを破損し、結果的にプロに依頼（修理費1.6万円）
20代男性／学生	プロに依頼、安心感あり／費用9,500円

アウディA5内張り交換やカスタム時の注意点

社外パーツ装着時のポイント

社外製のパネルやアクセサリーパーツを使用する際は、純正とのフィッティング差異に注意が必要です。特にドア内張りの厚みやクリップ位置が微妙に異なる製品も存在します。

購入前に適合情報を確認
仮合わせを行ってから装着
加工が必要なケースもある

防音・デッドニング施工のタイミング

内張りを外すタイミングは、防音材やデッドニングの施工に最適です。一度で複数の目的を達成できるため、コストパフォーマンスも良好です。

部位	おすすめ施工内容
ドア内張り裏面	制振シート＋遮音スポンジ
トランク側壁	遮音シート
リアシート裏	断熱材＋防音パネル

配線取り回しと電源確保の注意点

電装品を追加する際は、電源の取り方やケーブルのルートに注意しましょう。配線が内張りに挟まると断線の原因になります。

特にヒューズボックスやグロメット周辺は、必ず安全性を確認してから作業してください。

ギボシ端子やエレクトロタップで確実に接続
配線保護チューブで摩耗を防止
電源はACCまたはバッテリーから確保

再利用できるパーツと交換が必要なパーツ

内張りを外した際に再利用可能な部品と、交換を推奨されるパーツを整理しておくと、作業効率が上がります。

パーツ名	再利用の可否
内装クリップ	変形がなければ再利用可能
防振スポンジ	劣化している場合は交換
カプラー・配線	正常動作していれば再利用可能
断熱材	剥がすと効果低下、交換推奨

施工後のチェック項目リスト

内張りを戻す前後に動作確認を行うことで、やり直し作業を防げます。以下のチェック項目を参考にしてください。

ウィンドウ・ドアロックの動作確認
配線やカプラーの接続不良の有無
異音やビビり音の発生がないか
クリップ・ネジがすべて固定されているか

よくある質問（FAQ）

アウディA5の内張りは素人でも外せる？

基本的な工具と手順を理解していれば、DIYでも可能です。ただし、ドアパネルやリア内張りなどは内部構造が複雑で、作業経験がないと破損の恐れがあります。

推奨工具：樹脂製リムーバー、トルクスドライバー
作業時間：初回で1～2時間程度
難易度：中〜高

失敗したらどうすればいい？

内張りの破損や配線ミスをしてしまった場合は、修理・部品交換が必要になります。クリップ1個数百円〜、ドアパネル全体では数万円に及ぶケースもあります。

無理に続行せず、プロへの相談を検討するのが安全です。

内張り外しにかかる作業時間は？

車種や対象パネルによって異なりますが、ドア1枚あたり30分〜1時間が目安です。初めての場合は、手順確認やパーツの取り扱いでさらに時間がかかることがあります。

対象パーツ	想定作業時間
ドア内張り	約45〜60分
トランク内張り	約20〜30分
リアサイドパネル	約30〜50分

再利用できないクリップはある？

はい。一部の内装クリップは再利用できません。特に一体成型タイプや折れやすい素材のものは交換が前提です。

再利用可能：バネ式、金属製クリップ
再利用不可：差し込み式の樹脂製一体型

作業前に10〜15個ほど予備を用意しておくのが安心です。

工具なしでもできるって本当？

一部のパネル（トランク側壁など）は素手で外せることもありますが、基本的には専用工具の使用が推奨されます。

作業部位	工具の必要性
トランク側壁	手だけで可能な場合あり
ドア内張り	必ず専用工具が必要
リアピラー	樹脂リムーバー必須

保証はどうなる？ディーラーに影響はある？

正規ディーラーでの保証対象外になる可能性があります。特に電装系やセンサー周辺のパネルに手を加えると、後の修理対応が有償になるケースもあります。

作業前に保証条件を確認し、必要に応じてディーラーに相談しましょう。

まとめ：アウディA5の内張り外しは慎重に行おう

アウディA5の内張りを外す作業は、専門的な知識と慎重な手順が求められます。車両構造を理解し、適切な工具を使うことで、DIYでも安全かつ効率的に進めることができます。

この記事では、以下のようなポイントを網羅しました。

アウディA5の内張り構造と年式による違い
作業に必要な工具の選び方と使用方法
各部位の取り外し手順と注意点
よくある失敗例とその回避法
DIYとプロ依頼のメリット・デメリット比較

事前準備と情報収集が成功の鍵です。作業に不安がある場合は、無理をせずプロへ相談する選択肢も視野に入れましょう。

わずかなミスが高額な修理につながる可能性もあります。安全・確実な施工を心がけてください。