【徹底比較】アウディA5「35」と「40」の違いとは?購入前に知るべき5選
アウディA5「35」と「40」の違いを比較する理由
「アウディA5を検討しているけれど、35と40の違いが分からない」――そんな疑問を持つ方は少なくありません。
見た目は似ているのに、価格やグレード名が異なる理由を正しく理解しないまま購入を進めると、後悔する結果になることもあります。
本記事では、35 TFSIと40 TFSI quattroのスペック・走行性能・装備の差を徹底比較。自分に合ったモデルを選ぶための視点を提供します。
特に「街乗り中心でコスパ重視」「アウトドアや雪道でも安心感が欲しい」など、利用シーンに応じたおすすめの選び方を提示することで、購入の失敗リスクを軽減できます。
これからA5を購入する方はもちろん、買い替えを検討している方にも役立つ内容です。
この記事で分かること
- アウディA5「35」と「40」のスペック・性能の違い
- 価格・燃費・維持費に関する比較データ
- 用途別に見るおすすめモデルの選び方
- 実際のオーナーの口コミや体感レビュー
- よくある質問とその具体的な回答
アウディA5とは?モデル概要と魅力
アウディA5の基本スペックとグレード構成
アウディA5は、プレミアムDセグメントに分類されるモデルで、エレガントなデザインと実用性を兼ね備えた一台です。日本国内では主に「35 TFSI」「40 TFSI quattro」「S5」「RS5」などのグレードが展開されています。
グレード | 駆動方式 | 最高出力 |
---|---|---|
35 TFSI | FF | 150ps |
40 TFSI quattro | 4WD | 204ps |
スペックに応じて燃費性能や走行安定性にも差が出るため、選ぶ際は慎重な比較が必要です。
クーペ・スポーツバック・カブリオレの違い
アウディA5には3つのボディタイプがあります。
- クーペ:2ドアでスタイリッシュなデザイン。走行性能重視のユーザーに人気
- スポーツバック:5ドアで利便性と荷室容量が魅力。ファミリー層にもおすすめ
- カブリオレ:オープントップで開放感重視。趣味性の高いモデル
どのボディも同じA5シリーズながら、それぞれ異なる個性を持っています。
アウディの数字(35・40など)の意味とは?
アウディの「35」「40」などの数字は排気量を表していません。これはアウディ独自の出力インデックスであり、
- 「35」= 約150ps前後の出力
- 「40」= 約200ps前後の出力
この分類はすべてのアウディ車で共通して使用されており、エンジンの出力によるモデル分けの目安になります。
日本市場での人気傾向
2023年の国内販売データによると、アウディA5シリーズは年間4,000台以上が登録されており、特にスポーツバックタイプが主流となっています。都市部では40 TFSI quattroが好まれ、地方では燃費重視の35 TFSIに人気が集まっています。
中古市場でも値落ちが少なく、リセールバリューの高さも評価されています。
A4やA6との違いも軽くチェック
A5はA4とプラットフォームを共有していますが、A5はよりスタイリッシュでスポーティなデザインを追求しています。A6と比べるとボディサイズはややコンパクトですが、装備面では遜色ありません。
モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) |
---|---|---|
A5 Sportback | 4,765 | 1,845 |
A6 Sedan | 4,950 | 1,885 |
デザイン性を重視するならA5、ビジネス用途や後席の快適性重視ならA6という選択になります。
アウディA5「35」と「40」のエンジン性能の違い
「35 TFSI」のスペックと特徴
「35 TFSI」は1.5L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力150ps・最大トルク250Nmを発揮します。駆動方式は前輪駆動(FF)で、街乗りや通勤に適したバランス重視の設定です。
特に日本の都市部では燃費性能が評価されており、WLTCモードで16.6km/Lという高い燃費性能が魅力です。
項目 | 35 TFSI |
---|---|
排気量 | 1.5L |
最高出力 | 150ps |
駆動方式 | FF |
燃費(WLTC) | 16.6km/L |
「40 TFSI quattro」のスペックと特徴
「40 TFSI quattro」は2.0L直噴ターボエンジンを採用し、最高出力204ps・最大トルク320Nmを発揮します。さらにquattro(4WD)を標準搭載しており、高速安定性や悪路での走行性能が向上しています。
0-100km/h加速は7.1秒と、35 TFSI(8.9秒)よりも明らかにパワフルです。
項目 | 40 TFSI quattro |
---|---|
排気量 | 2.0L |
最高出力 | 204ps |
駆動方式 | 4WD(quattro) |
燃費(WLTC) | 14.6km/L |
加速性能とトルク比較
両モデルを比較すると、加速性能とトルクに大きな違いがあります。
- 35 TFSI:最大トルク250Nm、0-100km/h加速8.9秒
- 40 TFSI:最大トルク320Nm、0-100km/h加速7.1秒
加速レスポンスや登坂力が求められるシーンでは40 TFSIが明確に優れています。
燃費性能の差はどれくらい?
燃費面では35 TFSIが優位です。WLTCモード燃費は以下のとおりです。
- 35 TFSI:16.6km/L
- 40 TFSI quattro:14.6km/L
年間1万km走行すると仮定した場合、およそ1,360円/月(レギュラー170円/L換算)の燃料費差が出る計算です。
維持費を重視するなら、35 TFSIが有利です。
実際のオーナーによる走行感レビュー
ユーザーの声では、「40は坂道や高速でも余裕がある」「35は街乗りでは十分」など、使用シーンによって評価が分かれています。
- 35 TFSIユーザー:静粛性が高く、加速もスムーズ。日常利用にちょうど良い
- 40 TFSIユーザー:パワーにゆとりがあり、合流や追い越しが安心
走行性能を重視するか、日常の扱いやすさを優先するかが選択の鍵です。
装備・オプションの違いを比較
標準装備の差
アウディA5「35」と「40」では、標準装備にいくつかの違いがあります。具体的には、40 TFSI quattroでは先進運転支援機能がより充実しています。
- 「40」にはアダプティブクルーズコントロールが標準装備
- 「35」は同機能がオプション設定
- デジタルメーター(バーチャルコックピット)は両モデル標準
快適装備の多くが40で標準、35ではオプションとなる点に注意が必要です。
インテリアとエクステリアの違い
「35」はファブリックシートが基本ですが、「40」はアルカンターラ/レザーのコンビシートが標準装備です。見た目の質感にも差が表れます。
また、エクステリア面では以下のような差があります。
項目 | 35 TFSI | 40 TFSI quattro |
---|---|---|
シート素材 | ファブリック | アルカンターラ+レザー |
ホイールサイズ | 17インチ | 18インチ |
LEDヘッドライト | 標準 | 標準 |
アシスト機能・安全装備の比較
安全装備の充実度は40が上回ります。
- 「40」:アウディプレセンスリヤ、レーンキープアシスト、360度カメラが標準
- 「35」:一部機能がオプション、または未設定
運転支援においてフル機能を望むなら「40」がおすすめです。
quattro(4WD)搭載による走行安定性
「40 TFSI quattro」にはアウディ独自の四輪駆動システム「quattro」が標準装備されています。これにより、雨天時や雪道などの悪路でも安定した走行が可能になります。
- 横滑りしやすいカーブでも優れたトラクション性能
- 高速道路での直進安定性が向上
- 口コミでも「安心感がまるで違う」と高評価
北海道や山間部に住むユーザーに特に人気です。
オプションパッケージ選びのポイント
アウディA5はパッケージオプションの組み合わせで機能を拡張できます。
- コンフォートパッケージ:シートヒーター、電動ランバーサポート
- アシスタンスパッケージ:駐車支援や自動ブレーキ拡張
- S lineパッケージ:スポーティなエアロ・専用サスペンション
装備の優先順位を明確にしてから選ぶことが、無駄な出費を避けるコツです。
価格と維持費の違いをチェック
車両本体価格の比較
アウディA5「35」と「40」では、本体価格に約60万円前後の差があります。2025年時点での税込価格は以下の通りです。
グレード | 車両本体価格(税込) |
---|---|
35 TFSI | 約6,180,000円 |
40 TFSI quattro | 約6,780,000円 |
「40」は装備が充実している分、価格にも反映されています。
自動車税・重量税・燃費による維持費の差
両グレードともに排気量による自動車税の違いがあります。
- 35 TFSI(1.5L):自動車税約30,500円/年
- 40 TFSI(2.0L):自動車税約36,000円/年
また、燃費面では35が16.6km/L、40が14.6km/Lであるため、年間5,000km走行でおよそ1万円の差になります。
長期的に見ると維持費は35の方が経済的です。
保険料はどちらが高い?
任意保険料は基本的に40の方が高くなりがちです。理由は以下の通りです。
- 車両保険金額が高いため、料率クラスも上がる
- quattroなどの装備が修理費を高額化させる傾向
例として、30代男性・ゴールド免許・年間1万km想定で
- 35:年間約82,000円
- 40:年間約95,000円
という見積もり例があります。
リセールバリューの違い
3年後の下取り価格比較では、40が高くなりやすい傾向があります。
モデル | 新車価格 | 3年後買取相場 | 残価率 |
---|---|---|---|
35 TFSI | 6,180,000円 | 3,150,000円 | 約51% |
40 TFSI quattro | 6,780,000円 | 3,780,000円 | 約56% |
将来の売却を視野に入れるなら、40の方が優位です。
値引きやキャンペーンの傾向
アウディA5の値引き相場は全国的に共通していますが、グレードによって交渉幅に差があります。
- 35 TFSI:本体値引き約25万~30万円
- 40 TFSI quattro:本体値引き約20万~25万円
「35」の方が販売台数が多く、在庫調整などで交渉余地が大きいことが理由です。
キャンペーン時期(年度末や決算期)を狙うと、アクセサリーサービスが追加されることもあります。
こんな人には「35」がおすすめ/「40」がおすすめ
都市部メインで走る人に向いているのは?
信号や交差点の多い都市部では、加減速のしやすさや燃費が重要になります。「35 TFSI」はFF駆動で軽量なため、発進時の加速もスムーズです。
- 燃費性能:35は16.6km/L、40は14.6km/L
- 取り回しの良さ:35は軽量ボディで小回りが効く
街乗り中心のユーザーには35が快適に使えます。
長距離ドライブ派はどちらを選ぶべき?
長距離運転では、安定性と余裕のあるパワーが求められます。特に高速道路での合流や追い越しを快適に行いたいなら、「40 TFSI quattro」がおすすめです。
実際に0-100km/h加速は40が7.1秒、35は8.9秒と明確な差があります。
パワー不足を感じやすい場面では、40の方がストレスが少ないです。
初心者・運転に不安がある人への提案
運転に自信がない方や初めて輸入車に乗る方には、維持費や操作性に優れる「35」がおすすめです。
- 車両重量が軽く、視界も良好
- 保険料や税金などランニングコストが抑えやすい
国産車からの乗り換えにも適した仕様です。
スポーティな走りを求めるなら?
ドライビングプレジャーを重視するなら「40 TFSI quattro」が明らかに有利です。
項目 | 35 TFSI | 40 TFSI quattro |
---|---|---|
最大トルク | 250Nm | 320Nm |
駆動方式 | FF | 4WD |
加速性能 | 8.9秒(0-100km/h) | 7.1秒(0-100km/h) |
走りを楽しみたい方は迷わず40を選ぶべきです。
コスパ重視派はどちらを選ぶべき?
初期費用や維持費を含めたトータルコストで考えると、「35」が優位です。
- 価格差:約60万円
- 年間維持費:約5〜8万円差が出るケースも
- 必要十分な装備は標準で搭載済み
経済性と実用性を両立した選択肢として、35は堅実なモデルです。
よくある質問(FAQ)
「35 TFSI」と「40 TFSI quattro」の燃費差は?
はい、燃費性能には明確な差があります。「35 TFSI」はWLTCモードで16.6km/L、「40 TFSI quattro」は14.6km/Lと、約2km/Lの差が出ます。
- 35:燃費重視、街乗りや短距離向け
- 40:走行性能重視、長距離や高速走行に強み
日常的にガソリン代を気にするなら「35」がおすすめです。
雪道に強いのはどちら?quattroのメリットは?
「40 TFSI quattro」はアウディの4WDシステムを搭載しており、雪道や悪路でも高い安定性とトラクション性能を発揮します。
- 滑りやすい路面での発進・登坂も安心
- 横滑り防止機能との組み合わせで安心感向上
冬季の使用頻度が高い方には「40」が適しています。
通勤や街乗りに向いているのはどっち?
都市部や短距離の移動中心なら「35 TFSI」が最適です。理由は以下の通りです。
- 前輪駆動で小回りが利きやすい
- 燃費が良く、ガソリン代が抑えられる
- 税金・保険などの維持費もやや安価
ユーザーからも「35で十分」との声が多く、日常使いには高評価です。
保険料の違いはどれくらいある?
一般的に、車両価格や装備の差により「40」の方が保険料が高くなる傾向があります。
条件(30代・年間1万km) | 年間保険料 |
---|---|
35 TFSI | 約82,000円 |
40 TFSI quattro | 約95,000円 |
装備が充実している分、修理費用も高く見積もられるためです。
リセールバリューが高いのはどちら?
3年後の買取相場では、「40 TFSI quattro」の方がリセールバリューはやや高めです。
- 35:約51%の残価率
- 40:約56%の残価率
quattro搭載モデルは需要が高く、中古市場でも有利です。
ただし、装備やカラー、走行距離によっても価格は変動します。
「35」から「40」への乗り換えは後悔する?
実際に乗り換えたユーザーの声では「加速と安定感が段違い」「高速道路の走行が楽になった」と高評価が多いです。
- パワー不足を感じていた人は満足度が高い
- 維持費の増加はあるが、それを上回る快適性がある
運転の楽しさや安心感を求める人にとっては後悔の少ない選択です。
まとめ:アウディA5「35」と「40」の違いを正しく理解して最適な選択を
本記事では、アウディA5の「35 TFSI」と「40 TFSI quattro」の違いについて多角的に解説してきました。以下に主要なポイントを整理します。
- 「35」は燃費・価格・維持費に優れるため、街乗りやコスト重視の方におすすめ
- 「40」はパワー・装備・走行性能で上回るため、高速走行や走りを重視する人向け
- quattro搭載で雪道や悪天候時の安心感が高い
- 価格差は約60万円。維持費や保険料も含めて総合的に判断を
- リセールバリューでは「40」にやや優位性あり
それぞれに明確なメリットがあるため、自身のライフスタイルや優先順位に合わせて選ぶことが重要です。
購入前には必ず実車を試乗し、自身の感覚で違いを体感しておくことをおすすめします。