アウディA4 B9のACC電源の取り出し位置を徹底解説

2025/07/16

アウディA4 B9のACC電源取り出しで迷っているあなたへ

アウディA4 B9にドライブレコーダーやレーダー探知機などの電装品を取り付けたいと考えても、ACC電源の取り出し場所が分からず、作業が進まないという方は多いのではないでしょうか。

実際、ネット上でも「どこからACC電源を取ればいいの？」「ヒューズはどれ？」といった質問が多数見受けられます。

この記事では、アウディA4 B9におけるACC電源の取り出し方法を、初心者でも分かるように丁寧に解説します。

電装品の誤接続は、バッテリー上がりや車両コンピュータの不具合にもつながるため、確実な知識が必要です。

この記事を読むことで、「どのヒューズがACCなのか」「どうやって安全に電源を取るのか」といった疑問がスッキリ解消されるはずです。

車いじりに慣れていない方でも実践できるよう、必要な工具や注意点も具体的に紹介します。

この記事で分かること

ACC電源の基本的な役割と仕組み
アウディA4 B9でのACC電源の取り出し位置
取り出しに必要な工具とおすすめのアイテム
作業手順と安全な取り付け方法
よくあるトラブルとその対処法

ACC電源とは？アウディA4 B9での役割と重要性

ACC電源の基本的な役割とは

ACC電源は、キーを「ACC（アクセサリー）」ポジションにしたときに電流が流れる電源です。ナビやドライブレコーダーなど、エンジンをかけずに使用する電装品を作動させる役割があります。

エンジンが停止していても利用可能ですが、バッテリー上がりには注意が必要です。

エンジン電源との違い

エンジン電源（IG電源）は、キーが「ON」またはエンジンが始動しているときに流れる電源です。

ACC電源：アクセサリ動作用（エンジンOFFで通電）
IG電源：走行時のシステム制御用（エンジンONで通電）

用途に応じて電源を正しく使い分けることが重要です。

アウディ特有の電源制御について

アウディA4 B9では、電源制御がマイコン化されており、国産車と違い一筋縄ではいきません。

一部のモデルでは、電圧が安定しないACCラインが存在するため、適切なポイントからの取り出しが求められます。

誤った電源から接続すると電装品の誤動作やシステムエラーを引き起こす可能性があります。

なぜACC電源の取り出しが難しいのか

アウディのACC電源は、ヒューズボックス内でも明確にラベリングされていないことが多く、初心者には判別が困難です。

さらに、車種・グレード・年式によりヒューズ配置が異なるため、統一的な情報が少ないのが実情です。

そのため、電源の確認にはテスターを使った通電チェックが必須となります。

取り出しミスによるトラブル事例

過去には以下のようなトラブルが報告されています。

ドライブレコーダーが走行中に電源断 → 録画停止
常時電源に接続してバッテリー上がり
ヒューズからの過負荷でヒューズ切れ

ヒューズ電源取り出しの際には、アンペア数や配線容量の確認が必須です。

アウディA4 B9のACC電源取り出し位置を特定する方法

ヒューズボックスの場所とアクセス方法

アウディA4 B9のヒューズボックスは、運転席側のダッシュボード横にあります。カバーを外すと、縦2列に並んだヒューズ群が見えます。助手席側にも補助的なヒューズが存在するため、事前に確認しておきましょう。

メイン：運転席側ダッシュボード内
サブ：エンジンルームまたは助手席側の足元

検電テスターを使った電源確認手順

ACC電源を特定するためには、検電テスターを使用して通電タイミングを調べることが必須です。

キーOFF → 通電なし
キーACC → 通電あり
キーON → 通電あり

この条件を満たすヒューズが、ACC連動と判断できます。

必ずバッテリーのマイナス端子を外した状態で作業してください。

ACC連動のヒューズ番号とその見つけ方

アウディA4 B9のヒューズ配列は車両によって異なる場合があります。代表的なACC連動ヒューズ番号は以下の通りです。

ヒューズ番号	用途
F5	アクセサリーソケット
F32	インフォテインメントシステム
F37	室内照明・アクセサリー

ヒューズカバー裏面や取扱説明書にも一覧がありますが、年式により異なるため、実測が確実です。

実際のユーザー事例：確実にACC電源が取れた場所

オーナーの声として、「F5番ヒューズから電源を分岐したところ、ドライブレコーダーがエンジンに連動して安定稼働した」という報告があります。

車両：2018年式 A4 B9
取付機器：ユピテル製ドラレコ
使用アイテム：ヒューズ電源取り出しアダプター＋10Aヒューズ

成功事例を参考にすることで、トラブルを未然に防げます。

OBD2カプラーやヒューズ電源タップの活用法

ACC電源の取り出しにはヒューズタップの使用が一般的ですが、OBD2ポートを利用する方法もあります。

方式	特徴
ヒューズ電源タップ	確実な接続が可能・配線処理が必要
OBD2カプラー	配線不要・一部車種で常時電源の可能性あり

簡易的にACC連動電源を取りたい場合はOBD2、確実に取りたい場合はヒューズ電源がおすすめです。

取り出し作業に必要な工具とアイテム

必要最低限の基本工具

ACC電源を安全に取り出すためには、基本的な工具が欠かせません。

内装はがし：パネルやカバーを傷つけずに外せます
ラチェットレンチ：バッテリー端子やネジを外すのに使用
ペンチ・ニッパー：配線のカットや折り曲げに便利

これらの工具はDIY初心者でも扱いやすく、必ず揃えておくべきアイテムです。

ヒューズ電源取り出しキットの種類と選び方

ヒューズから電源を取るには、専用の取り出しキットが必要です。選び方を誤るとヒューズが正常に作動しなくなるため注意が必要です。

種類	対応ヒューズタイプ
ミニ平型	F5、F32などに多く使用
低背タイプ	一部の補助ヒューズに使用
管ヒューズ	基本的にアウディでは使用しない

車種に合わないキットを使うと通電せず故障の原因になります。

電源分岐タップの安全な使い方

電源分岐タップは、1つのヒューズから2つの配線を取り出す構造です。

「ヒューズ電源取り出しアダプター」などの商品名で販売されており、200円〜800円程度で購入可能です。

ヒューズ挿入口に正しい向きで差し込む
追加ヒューズを必ず装着する
接点不良や断線に注意する

製品名	特徴
エーモン検電テスター（A49）	LED表示で視認性が高い
ストレート検電ドライバー	クリップ式で作業しやすい

初心者が避けるべきNG工具とは

以下のような工具は作業に不向きです。

カッター：配線が滑りやすく誤切断の危険
大きすぎるペンチ：細かい配線に不向き
絶縁処理されていない工具：ショートの原因になる

専用工具を使うことで、作業ミスや故障リスクを大幅に減らせます。

実践編：アウディA4 B9でACC電源を取り出す手順

バッテリーマイナス端子の外し方と注意点

作業前には必ずバッテリーのマイナス端子を外します。これによりショートや感電のリスクを防止できます。

必要工具：10mmスパナまたはラチェットレンチ
取り外し手順：ナットを左回し→端子を引き上げる
再接続時：電装品の再設定が必要になる場合あり

通電状態での作業は絶対に避けてください。車両損傷や重大な事故につながります。

ヒューズボックス開封からACCヒューズの確認

ダッシュボードのサイドカバーを開け、ヒューズボックスへアクセスします。内部の配置は下記の通りです。

エリア	主な役割
上段	照明・電動ミラーなど
中段	ACC関連（F5, F32, F37 など）
下段	ECU、常時電源系統

事前にヒューズレイアウト図を確認し、ACC対応のヒューズを選定しましょう。

電源取り出しキットの接続と固定方法

ヒューズ電源取り出しアダプターを使い、対象ヒューズに接続します。

ヒューズの差し込み方向に注意
分岐コードはビニールテープで絶縁
コードの固定には結束バンドを使用

配線は可動部や金属部分に接触しないよう確実に固定する必要があります。

作業中のショート・誤配線の防止対策

ヒューズの誤差しや逆接続はショートの原因となります。以下の対策を行いましょう。

作業前に電源を完全に遮断する
端子や配線は一度仮接続して動作確認する
導通チェックをテスターで実施

誤配線が原因で車両保証が無効になるケースも報告されています。

最終チェックと動作確認のポイント

全ての配線が終わったら、バッテリーを接続してACCの動作を確認します。

キーACC位置で電装品が起動するか
エンジンOFFで通電が停止するか
ヒューズの熱や異音がないか

動作に異常があれば、すぐに電源を切って再チェックしてください。

トラブル対策：ACC電源が取れない・反応しないときは？

ACC電源が入らない原因チェックリスト

ACC電源が反応しない場合は、まず以下のポイントを確認してください。

ヒューズが正しい場所に接続されているか
バッテリーが正常に作動しているか
取り出しコードやタップが断線していないか
アースポイントが確実に接続されているか

1つずつ丁寧に確認することが、トラブル解決の第一歩です。

ヒューズ不良・断線の確認方法

ヒューズが切れていると、ACC電源は供給されません。見た目で判断できない場合は、導通チェックを行いましょう。

判定方法	対処法
ヒューズが黒く焼けている	新品と交換
テスターで導通なし	予備ヒューズで確認

ヒューズ交換後も通電しない場合は、配線や本体側のトラブルが疑われます。

マイコン制御による電流制限への対応策

アウディA4 B9では、マイコンがACC系統の電流を監視しており、異常負荷があると電源供給を止める仕様になっています。

使用機器の電流値を確認する（例：ドラレコは平均200～300mA）
分岐配線にヒューズを追加する
常時電源とACC電源を切り替えるスイッチを設置

過電流が続くとエラー表示や診断機での警告が発生するため、対応は早めに行いましょう。

他の電源から代替する際の注意点

どうしてもACC電源が確保できない場合は、代替手段としてシガーソケットやOBD2端子を使う方法があります。

代替方法	メリット	デメリット
シガーソケット分岐	簡単に接続できる	接触不良や配線露出の危険
OBD2アクセサリー端子	工事不要・ACC連動	常時電源の場合もあり注意

一時的な手段として活用することをおすすめします。

ディーラー対応が必要なケースとは

以下のようなケースでは、無理に自己対処せずディーラーへ相談するのが安全です。

ACC電源を接続しても機器がまったく反応しない
ACC連動後にメーターやディスプレイが点滅する
ヒューズ交換後も何度も切れる

車両側コンピューター（ECU）の制御不良や、システム保護が働いている可能性があります。

保証期間中であれば無償対応されることもあるため、必ず相談してください。

よくある質問（FAQ）

ACC電源はどこからでも取れるの？

基本的には、どこからでも電源は取れますが、ACC連動のヒューズを正確に見極めることが重要です。実際に、F5やF32などのヒューズがACCとして使える例がありますが、年式やグレードによって異なるため、検電テスターでの確認が推奨されます。

電源取り出しで車両保証は切れますか？

メーカー保証については、改造によって不具合が生じた場合、その部分の保証対象外となる可能性があります。正しく配線し、ショートや異常電流を防げば問題になることは少ないですが、作業前にディーラーへ確認しておくと安心です。

シガーソケットからACC電源は代用可能？

シガーソケットは多くの車種でACC連動しているため代用できます。ただし、以下の注意点があります。

一部車種では常時電源の仕様になっている
接触不良による電源断が起こりやすい
美観や配線処理に課題がある

正確性と安全性を求めるならヒューズボックスからの取り出しがおすすめです。

素人でも作業できますか？

可能ですが、以下の準備が必須です。

検電テスターや電源取り出しキットを用意する
バッテリーを外してから作業する
ヒューズの種類と容量を確認する

初心者の場合、作業時間は1〜2時間ほどかかることがあります。

OBD2からの電源は安全？

OBD2ポートは取り出しが簡単ですが、機器によっては車両との相性問題が発生することがあります。

メリット	デメリット
工具不要で即接続できる	常時電源仕様の車種もあり
配線処理が不要	一部機器が正常動作しない場合あり

ドラレコなど重要機器には、ヒューズボックスからの電源取り出しが無難です。

社外パーツ接続時の注意点は？

ACC電源を使って社外機器を取り付ける場合、以下の点に注意が必要です。

電流容量の確認（500mA〜1A以内が目安）
ヒューズの追加やリレー使用で過電流を防ぐ
接触不良を防ぐため、エレクトロタップは避ける

安全性と耐久性を高めるには、圧着端子や半田付けが理想です。

まとめ：アウディA4 B9のACC電源取り出しは正確な手順と知識がカギ

アウディA4 B9のACC電源取り出しには、車両の構造を理解した上での作業計画と的確な工具選びが必要です。

特にマイコン制御や年式ごとのヒューズ配置の違いは、国産車とは異なる大きなポイントです。事前に構造を把握し、電圧・通電状況を確認した上で進めることが重要です。

初心者の方でも、正しい手順と安全対策を押さえれば、自分でACC電源を取り出すことは可能です。実際に多くのユーザーが、ヒューズ電源タップや検電テスターを使って成功しています。

以下に、記事で紹介したポイントを簡潔にまとめます。

ACC電源はキー位置「ACC」で通電する電源
代表的なACCヒューズはF5やF32
電源確認には検電テスターが必須
配線ミスや過電流には十分な注意が必要
トラブル時は代替手段やディーラー相談も検討

安全で確実なACC電源取り出しを実現するために、本記事を作業の参考資料としてぜひ活用してください。